花鳥風月記

流れる水に文字を書く

筆致俳句 (27)

節電を するため消費 露と消え


原発事故で、電力事情が逼迫する、ということで、
今年の夏は、節電が喧(かまびす)しい。
いまが商機とばかりに節電グッズが販売される。

節電もブームやファッションとして取り入れる。
消費社会の面白いところではあるが、
そもそもの消費を抑えたら、節電にはならないのだろうか。

節電と節約が同じにならない滑稽さが、そこにはある。
高いLED電球を買え買えと、テレビではうるさいが、
LED電球を作っている工場の照明は、LED電球なのだろうか。
LED電球を売っているお店の照明は、LED電球なのだろうか。
胡散臭さは、そんなところから感じられる。