花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 節足の系譜 蟹専門けいすけ北の章@東京駅ラーメンストリート

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東京駅ラーメンストリートへ行く。
相変わらず六厘舎には長い行列ができている。
斑鳩も行列がある。
今回は別の店に入るつもりだった。

そのなかでも、六厘舎の隣で、一敗地にまみれ、
リニューアルオープンしたけいすけに関心があった。
海老から蟹に。
確かに考えてみれば、海老料理よりも蟹料理の店は結構ある。
同じ節足動物つながりが、どう功を奏するのか。

渡り蟹の味噌つけ麺スペシャルを注文。
もはや観光地と化したため、金額は1,200円。
ラーメンは、北海道を模したどんぶりに入ってくるが、
つけ麺はいたってシンプル。

つけ汁には、蟹だんごのようなものが3つ入っていた。
単なるかまぼこではなく、蟹の風味が強い。
スープも、蟹をすり潰したような若干苦みを含んだ風味があり、
強めの柚子の香り(または柑橘系の皮の香り)でバランスが保たれていた。
チャーシューは、「蒸し豚」のような感じで、つけ汁の味が沁みるような設定。
メンマの印象はなかったが、煮玉子は美味かった。柔らかさと味が良い。

面は決して多くはないものの、太めの角麺。
店員さんから「紙エプロンありますよ」と言われたら、素直に従おう。
絶対そんなはずはない、と思いながら、しっかり服を汚した。
割りスープはあっさりとしていて、蟹の滋味を味わうことができた。
客を良く見ていて、皿を下げるタイミングや割りスープを出すタイミングが良い。
やや早い、と感じる人もいるだろう。

サイドメニューが多いのも気になったが、ま、観光客仕様か。
1度しかチャンスがなければ六厘舎というのは仕方ないかもしれないが、
この店も寄る価値ありだなあ、と思った。