花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(238) 砂嵐考

アナログ放送終了、というのを何の感慨もなく過ごした。
2年くらい前にブラウン管テレビが壊れて買ったため、
地デジとアナログの違いも全く分からず、
テレビはテレビのまま、という印象が強い。

今、アナログテレビは、「砂嵐」になっているとのこと。
「砂嵐」おいう名称は、例えば放送終了後の電波の入らない状態の呼称として
長らく使われてきた。
しかし、実際にそんな「砂嵐」を見たことがあるか、といわれると
誰も見たことがないだろう。
なんとなくその「砂嵐」という呼称に潜り込んで
都合のいいことをしようとする輩が見え隠れする。

それは、「地デジ化」を喧伝することによって、
映像情報から新たにおカネを吸いこもうとする
モスキートの吸い口が見え隠れする。