花鳥風月記

流れる水に文字を書く

探偵はBARにいる

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

丸の内TOEIにて。
札幌・ススキノを舞台とした、探偵モノ。
主演は、北海道ゆかりのタレント、大泉洋
相棒の運転手役に松田龍平、そして小雪西田敏行など。

出演者の香盤というか、エンドロールで、
最後が高島政伸だったことを見ると、
そんなに、力の入った感じでない布陣のようだ。
(結果として、その方が良かったとも思える)

主役の大泉洋は、まあ、何とも言い難い。
あまりテレビで見ていないので、(「水曜どうでしょう」で有名らしいが…)
所期のキャラクター設定がシリアスなのかコメディタッチなのか
良く分からなかった。

探偵モノだと、どうしても、松田龍平の父・優作の「探偵物語」や、
濱マイク」などがかぶってしまう。
いずれも昭和チックな雰囲気がある作品で、
今回も、ススキノという「取り残された『昭和』」がそこにあった。
そして、「昭和」という回顧だけでなく、
最近流行りの「ありえねー」的な気軽さもある。

だから、ちょっと「キワドイ」ところを作りこんでいるなあ、と思った。
そのキワドさとは、良作と駄作のブレードの上を走るような、そんな感覚。
言い換えるなら、「映画」と「Vシネ」というか…。
なにしろ、最初から結論は、うっすらと見え、ルパン3世のような回復力や、
最後には、「こんなに弾がでるんだ」というシーンなどなど、
(余り書くと内容がばれてしまう…)
キワドイ、キワドイ…。

映画の前振り(というか宣伝)では、札幌・ススキノの雰囲気を
メインにPRするところが、なんとか売れて「続編」につなげたい意気込みが見える。
チープさ漂う作りなら、その方が、続編としてもやりやすいんだろうなあ、と思った。