花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 野焼@西葛西

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西葛西に住んで20余年。
あまり地元では飲まないが、この店は以前から気になっていた。
大きな暖簾の先に、様々な談笑が交差する空間は、
「一人飲み」にはいかがなものか、とも思っていた。

期せずして、新橋の「野焼」を知り、暖簾の屋号の字がまったく同じ、
ということもあり、意を決して入って見た。店の主人の威勢のいい声が響き渡る。

テーブル席と、カウンターがあるが、一つ一つが離れていて、歩きやすい。
カウンター席の端に案内してもらう。
そこには土地柄か、「一人飲み」というより「独り飲み」
つまりは晩酌と晩餐を一緒にした人もいるようである。

外からも見えるわりと衛生的にどうなのか、という感じと、
店内厨房にぶら下がる「ハエ取り紙」、
そして店先に何台も駐輪する自転車を見て、
「きっと美味いのだろう」と思った。
壮年の2人が店を切り盛りしている様子。

壁にかかる、黄ばんで破れかけも多いメニューは意味をなさず、
殴り書きしたノートの切れ端が本日のメニュー(笑)。
店主は、威勢の良さと怒号の良い頃合い、といったところ。
人手がないので、急かされるのを嫌い、「ゆっくり飲んでて!」と牽制をかけている。

黒ホッピーを注文し、豆のお通しをつまみながら、しばし待つ。
レバとハツがなくなり、カシワ(1本サービス)とつくねが来た。
「塩で」と頼んでいたが、容赦なくタレに漬かってきた(笑)。
しかし、つくねはタレでこそ美味かったと思う。
いかの丸焼きは、身が厚くホクホクとする。焼き物のタレやマヨネーズで食べる。
手羽先焼きも、変にしょっぱくなく、焼き上がりが美味い
結構楽しんで2,020円。常連も多いようである。

会計の時に、新橋の店と関係があるか聞いたら、社長は同じだが、
というものの、その先はなぜか言葉を濁していた…(笑)。