花鳥風月記

流れる水に文字を書く

日本国憲法百景・再び (43)

組織する

2011年の日本シリーズは、中日とソフトバンクとなり、
ソフトバンクが日本一となった。
首都圏の球場には、まったくその縁がなかったが、
緊迫した接戦、かつビジターが勝ち続けるという
「外弁慶」なところが、見る側をハラハラさせ、
終戦での優勝は、テレビを観る人間の心を熱くさせた。

優勝の瞬間、端正な顔立ちの秋山監督が涙し、
会長の王貞治が晴れやかな笑顔を振りまき、
オーナーの孫正義が胴上げに舞った。

今年の日本一を決したものの要因に「組織」があるのだろう。
中日や日本ハムは、監督の早々の退任が決まり、
横浜は、身売り話で、モチベーションはさっぱり、
「盟主」と言われてきた読売は、GMとオーナー兼主筆の泥沼劇があり、
それを三無主義(無為・無策・無能)の監督が四つ目の無(無視)をかこった。

組織はつくづくも「人事」が大事だなあ、と感じた。
それも単なる「買い物」ではない、モチベーションを持たせた方法で。
そう、「いること」ではなく、「やること」が大事なんだなあ、と。

だから、野球選手やファンの皆さん、読売やメジャーばかりに
魅力を感じるのはやめましょう。


第四十三条 両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する。
    2 両議院の議員の定数は、法律でこれを定める。