花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(245) ディスコミュニケーション考

最近若い人との会話に違和感を感じることがちらほら。
内田樹の本には、語彙が少ないから、
話の抑揚を大袈裟にして、注目を集めるものの、
その後の話は大したことがない、と書いてあったような気がする。

それとほぼ同等の思いがあるが、更に言うと、
とりあえず相手の話に対して否定的な言葉を発して、
相手の気持ちをひかせつつ、実はそんなことはない、というのがある。
最初は、シーマン(古い)か何かのボヤキにしか思えなかったが、
よくよく聞いてみると、「いや、…」と、とりあえず否定の素振りをみせつつも、
結局は、それで何かの係争を求めるわけでなく、話の腰を折りつつ、
言いたいことも不明瞭のまま、何か言おうとしている。

昔はYes, but…だったが、今はどうやらNo, but…とでもいうのだろうが、
いずれにしても、やや骨の折れることよのう、とぼやいてみる。