花鳥風月記

流れる水に文字を書く

プリンセス・トヨトミ

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5月くらいにビデオに残していたものを、
今更ながらに観た。

会計検査院の職員3人が大阪に派遣され、
様々なおカネの流れを見ていくうちに
「大阪国」なる存在にいきつく。

断絶された豊臣家の末裔(プリンセス)を守るため、
400年にわたり脈々と受け継がれたその存在感と
自身の生い立ちをなぞってその事実に向き合う主人公
鬼の松平(堤真一)と大阪国首相、真田(中井貴一)の
対立を軸にストーリーが展開される。

万城目学の原作を読んだことはないが、
設定自体は面白いのではないだろうか。
ブラック・レイン」のような
(これを言ったらおしまい感漂うが…笑)
異空間としての大阪は、確かに日常と非日常が
交差するなあ、と。

しかし残念ながら、フジテレビ系列の作りということで、
ストーリー展開が、あまりにも型にはまっていて、つまらない。
TVドラマ「HERO」のようなテンプレートだった。実際音楽なんかも…。

それに毒されて良し、とする人には安心感があって良いが、
映画を比較的多く見る人にとっては残念感漂う作品。

どうやら、世間評も厳しい様子。