花鳥風月記

流れる水に文字を書く

カツカツ復活? 酒井俊ライブ@高田馬場HOT HOUSE

イメージ 1

イメージ 2

日曜日の夜21時からのスタートという
集客にはややハンデとも思える時間からスタート。
その前に新宿で映画などを観てからぴったりの時間に着く。
早いと入れないこともあるからだ。

が、しかし…

開いていない。
客はおろか、俊さんらミュージシャンまで、入口でまちぼうけ。

しばらくして、マスターのアキさんが来た時には、
なぜかしら、全員が拍手で迎えた。

「カツカツ復活」という懐かしい言葉を聞いた。

HOT HOUSEの「カツカツ祭り」は丁度5月の時期。
10日以上、連日で行われる。
一度だけ、参加したことがある。

初手からテーブルには、ホットプレートで温められたカツ煮がある。
どうやら前日の残りで、その後、唄の最中であろうとも、
ひっきりなしにカツが揚げられてくる。
お腹は一杯になるが、胃が凭れることはなかった。
良い肉を使っていたようだ。

25周年を機にやめたらしいが、今年の30周年だけ復活、とのこと。

前置きが長くなってしまったが、この日は、バンジョーで伴奏。
青木研さんは、日本でも指折りの演者らしく、
ルーマニアだかブルガリアだかの東欧に行って、教えることもしているらしい。
アメリカ発祥の楽器を日本人が東欧で教える。
まさに波乱万丈な感じだ…。

最初の40分は、バンジョーのソロ。
4弦楽器なのに、6弦ギターのようにトレモロも奏でる。
時にアメリカの楽器らしく軽快でテンポよく、
また時には憂いを含んだ乾いた音まで表情が豊かだった。
表情と言えば、青木さんは常にニコニコ弾いていた。
やはりバンジョーを弾く人は明るい人なのだろうなあ、と思った。

そこから、今回は休憩なしで2ステージぶっ続けとなる。
俊さんの「スタンダードナンバー」の曲となったが、
今日がそうだったからではないものの、「待ちぼうけ」も入っていた。

曲の途中から、ほぼ休みなしにアキさんの手料理が回ってくる。
カツを食べる前にもたくさんの肴があり、女性であればカツまで
たどり着けなさそうだった。

特製のカレーが来る。
このカレーは、ルーを使わないらしく、
SBのスパイスと、とろみはオクラを使い、
辛さは、島唐辛子を使うとのこと。
確かにスパイシーな辛さがあるが、
舌や唇に残るようなものでなく、すっきりしていて美味しい。

カツが来た。まずはトンカツ。
件のカレーにつけると、これまた美味い。
その後にチキンカツ。
鶏肉は柔らかくするため、牛乳に漬けこんでいる、とのこと。
カツカツ、万歳!

少し早めに終わりつつも、終演後にミュージシャンとともに
酒と歓談をしていたら、終電を逃した。

毎度毎度、音楽の感想よりも食べ物の感想の方が多いような気がするが、
とても楽しい一夜だった。