花鳥風月記

流れる水に文字を書く

本田美奈子「Oneway Generation」

当時はそれほどファンという訳でもなく、
1986年のマリリン」なんかでは、キワモノとも感じていた。
しかし、今考えてみると、およそアイドルの必須条件である
「唄えない・踊れない」という期待を見事に外してしまったがゆえに
他とのバランスも考えて、そういった路線を強いられていたのかもしれない。
 
その後の活躍と夭逝は、周知のところだが、
最後に歌われた「アメイジング・グレイス」は
今でも聴くと、冷静でいることが難しくなる。
 
その中でも、一番楽しく歌っている感じの曲が
これのような気がする。
1987TBSパパはニュースキャスター」の主題歌になって、
大きなヒットとなったが、
今見ると、映像のセットもそんな感じだが、
すこしさびしい気持ちになる。
 
あの時代に戻りたいとかいう郷愁ではなく、
彼女の持つ儚さがそんな気持ちにさせるのだろう。