花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 三次・灰塚ダムの旅 その2

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三次駅でレンタカーを借りる。
クルマの運転は至極久しぶり。
2年前に長野の山間部で運転をしたが、
その以前になると10年以上前か…。

恐らく、今世紀2回目だろう。

おまけに、今回は軽自動車。これまた初めて。
せめてデミオタイプくらいのリッターカー、と思ったら、
あいにく全部出払っている、とのこと。

しかし、広島に来て印象的だったのが、
普通車よりも、軽自動車の方が圧倒的に多く、
山間部へ行けば行くほど、その比率は高くなる。
考えてみれば、コスト的な部分や、高齢化も理由なのではないか…。

今回借りた三菱の軽自動車は、乗って見ると「軽だから」
というデメリットはなかった。
むしろエンジンがボタンでかかる、ということの方が衝撃的だった…(笑)。

若干の不安があり、保険を少し強めに効かせて、6時間5千円。
台風が近づいている、ということもあり、早めに事を済まそうと考えた。

三次から、灰塚ダムまでは、国道や県道を道なりに走るので、
さほど難しいコースではない。
しかし、地図を付けてくれなかったので、
事前にネットで印刷した地図を頼りに走る。
途中、雨も降ったが、少しして上がった。
曇り空ではあったが、走りやすかった。

県道から、灰塚ダムまでの道は、途中トラックしか走っていない。
とりあえずは、ダムの事務所まで行った。
意外にすんなりと着く。

ダムの事務所で、「ダムカード」を貰う。ここでしかもらえない。
けっしてダムマニアではないが、折角だから貰った。

事務所の方に、「船」のことを聞いてみる。
最初に応対した女性は知らず、奥にいた男性に場所を教えてもらった。
「恐らく、だいぶ朽ちていますよ」とのこと。
知らなかった女性は
「このダムに、そんなことがあったんですね」とのこと。

重力式コンクリートダムなので、ダムの中は空洞になっている。
そこまで見学できるので、行ってみる。
エレベーターを降りた先の通路がギャラリーになっていた。
見事に自分ひとりの世界となった。

不安や寂莫感や犯罪の防止のため、FM広島が一日中流されている。
ほこりが残るギャラリーの写真を見ながら、先を行く。
(つづく)