瀧波ユカリ・犬山紙子 『女は笑顔で殴り合う』

サブタイトルは「マウンティング女子の実態」
相手よりも高い位置にいることを誇示する
動物行動学的な「マウンティング」という動作を
見栄と虚飾を織り交ぜて、より上位に立ちたい
女子の性を二人の女性漫画家・エッセイストが
語りあっている。

そこには、ケース別のシミュレーションがある。
それを読み進めると、かつてのプロレス中継のように
カウント２．９で返した後の、ダーン！という「足踏み」が
聞こえて来そうな、そんな快哉を叫ぶシーンの連続だった。
（部外者ではあるが…）

そのいくつかは、提唱者の瀧波ユカリの「臨死！！江古田ちゃん」にも
その片鱗が確認できる。

半ば湿気の含んだ「観察眼」がなんとも絶妙だった。