花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(309) 久々の母校

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学生時代お世話になった教授が退職される、とのことで、
久しぶりに母校へ。といっても、仕事で2年前に来たので、
それほどの「懐かし」感はなかったが…。

3月半ば、ということで、郊外のキャンパスには
人気(ひとけ)がなく、案の定、食堂らしきものが
全て閉まっていた。

早めに着く。知り合いの教授の研究室に行くも、不在。
折角なので、通った学部のエリアへ。
親子連れが記念写真を撮っていたので、手伝う。

退職される教授は、精力的に執筆・講演など行い、
テレビ出演も何度かあったので、知名度がある。
お世話になった時は、研究所の研究員で、
学生相手に話をする機会も少なく、先輩に誘われ、
「自主ゼミ」なるものを月1回くらいでやっていた。

図書館棟の学習室を使い、様々なテーマを学びあった。
窓の景色は、額縁に入った絵のように美しく、
話が進むにつれ、夕映えと青く・黒く色を変えていく。
ゼミが終わったら、こちらが本番と思うくらいの
「飲みナール」が始まる。
この日の退職記念会も、窓の外は当時と変わりなく、
すぐに記憶が蘇った。

しかし、大学まで片道2時間。往復で120キロの移動。
帰宅後はすっかりヘトヘトになっていた。
身体の重さに月日を感じた。