花鳥風月記

流れる水に文字を書く

日本と原発 4年後

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渋谷のユーロスペースにて。
2011年の東日本大震災に端を発した
福島の東海第一原発の事故。
その現在という「4年後」を
原発再稼働差し止め裁判の先頭に立つ弁護士が
自らメガホンをとって制作した。
いわば「素人」が作ったもので
その時々の映像の思惑も何となく分かるところが
かえって「潔さ」を感じた。

映像から訴えかける内容が明確で、
何が問題なのか、がはっきり分かる。
と同時にその問題の奥深さ・大きさには、嘆息する。

大きな問題に対し、
「小さなことからでも、みずから動くこと」
「やるからには、楽しく」
概ね、そういったメッセージが込められていた。

監督の河合弘之氏自身も
「楽しみ」を意識してやっているように見えた。
特に身だしなみにはある種の「こだわり」があるようで、
映画の中でも「あ、ドレスアップしないと」というくだりがあった。
見に行った日も来ていて、マイケル・ジャクソン
彷彿とさせるような、赤いジャンパー(ブルゾン)を来ていた。

パンフレットはなく、河合氏の自著がその代わりとなった。
購入後、サインをもらう。

この映画は、まさに「今」観るべき映画だと思う。