花鳥風月記

流れる水に文字を書く

春画展

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椿山荘そばの永青文庫にて。
イギリスでも評価の高かった展示を
日本で開催しようとしたら、どこも会場を貸してくれず、
細川護熙が館長を務めるこの場所で開催された。

大盛況、ということだったので、平日の午後に行ったが、
やはり混んでいた。

急な階段で4階へ行き、そこから2階の3か所で展示されていた。
春画の現物を見るのは初めて。
ま、現代の性風俗の表現からすれば
神経をとがらせて、猥雑だの何だのというのは奇妙な感じだが、
稀代の名手による、その表現は、なかなか興味深いものがある。

浮世絵という表現の中で、
なぜかその部分だけが写実的になっている。
写実的にするために、不自然なポーズとなる。
それが非現実的で、更なる妄想の域に誘うのかもしれない。

葛飾北斎のタコの絵も初めてみた。
ああ、あれがあの「北斎萬画」か…。
北斎はギンギンだ」そんな言葉が浮かんだ。

陰茎の涅槃像など、コミカルなものもあった。

ひとしきり見終わって、別館の物販所へ。
図録はなんと4千円…。
まさに「殿様商売」だな、と…。