花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(352) Not CAの時代

参議院選挙が終わった。
結論から言えば、戦った相応の結果が出ている、
ということが分かる。

自民党の暴走を抑えるべく、
野党が統一候補を立て、相応の効果を出した。
今回限りか、今後も続くかがポイントだろう。

それにしても、今回の与党圧勝の最大の功績者は
メディアであろう。

争点を一切報道せず、(したとしても気づかれないように…)
開票とともにすべてをさらけ出す、という
政権与党にべったりの腐敗ぶり…。
投票日には、現職総理の写真が2枚もデカデカと…。

開票状況を見ながら、ふとアクトンの言葉を考えていた。
「権力は腐敗する、絶対的権力は絶対的に腐敗する」
今や、メディアの腐敗が権力を招き入れ、
メディアの絶対的腐敗は、絶対的な権力をも招き入れようとしている。

ああ、逆アクトンだな、と…。
こんな時代をアクトン(Acton)にもじって、
「Not CAの時代」と考えたい。
「CA」には何をあてがうかは今後のこととして、

今や、身近で頼りとすべき存在のものが、
「敵」になる時代なのだなあ、と感慨しきり。