花鳥風月記

流れる水に文字を書く

西原理恵子『女の子が生きていくときに、覚えておいてほしいこと』

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毎日かあさん」の連載が6月に終了し、
「卒母」を宣言した著者が、娘の旅立ち(大人になること)と
世の女性に「自立」とはどういうことかをつたえるエッセイ。

本人が書いたのか、編集者の聞き書き(リライト)なのかはわからないが、
「西原節」が満載だった。

文章の底にあるのは、いかに「貧困」と「暴力」の連鎖から抜け出すべきか、
自身の体験も踏まえた「防衛策」や「突破策」が書かれている。

上京後の体験記は「上京ものがたり」にもあるが、
最初に住んだアパートのカーテンがない、というのにリアルを感じた。
そう、そういうときはベッドカバーで代用したなあ…(遠い目)。

なんか、所々に共感するのは、世代的に近いからだろうか…。
羽振りが良くても、五千円や五百円のことが気になる
西原でいてほしいなあ、と…。