花鳥風月記

流れる水に文字を書く

中孝介『花』

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今日、珍しくも、「NHK歌謡コンサート」を見る。
この手の番組を見ると、いつも「この人、何か病気もってるんじゃない」とか
「この人、何か別の仕事をしてるんじゃない」という突っ込みを親子で入れてしまう。
父親はわりとそういったことにうるさくて、今日も「王将」は誰が歌うのか、ということに
ドキドキし、森進一だったら嫌だ、といいながら、島津亜矢だったので、安心していた。
ただ、春日八郎の「別れの一本杉」を鳥羽一郎が歌っていたのは、がっかりしていた。
(この辺の微妙なニュアンスはわかるでしょうか…)

さて、自分は、今日のテレビ欄で、この中孝介(あたり・こうすけ)という人の広告が
印象に残っていたので見てみた。全く前の知識はなかった。
実際に見てみると、奄美の出身で、歌声の高音やファルセットを多用した独特の唄い方で
印象深かった。但し、それは、元ちとせ平井堅を足して2で割った印象を拭えず、
唄った「花」も作詞:御徒町凧、作曲:森山直太朗、といったNHK朝ドラで見たようなコンビが
ちょっと手垢にまみれた感じがした。売り出し方も、なんかこう、ワンパターンで、売るほうより
売り出される方が可哀想に見えてくる。

もっと「話題(作り)先行」ではなく、本人の良さを出せるようにできないのかなあ、と感じた。
ただ、HPを見ていると、デビューは2005年とのことで、シングルもいくつか出している。
やはりシマ唄(あえて島唄をシマ唄にしているのは、なにか理由があるのか?)をやっているらしく、
もっとそっちの色を出したらいいのに、と感じた。
アルバムが明日発売、とのこと。何かいかにもだなあ…。