花鳥風月記

流れる水に文字を書く

This is BOSSA NOVA

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今日も暑かった。
昼過ぎに、近くの海岸べりをサイクリングし、
モワ~っとする暑気のなか、やはりボサノバを観ないと、と思い渋谷へ。
Q-AXシネマで初の地下の部屋で観る。結構広い。客の入りも良い。
但し、予告上映が長いのと、ドルビーシステムの広告がうるさすぎた。

映画は、約半世紀になるボサノバの歴史を2人のアーティストの証言を軸に回顧してゆく。
ドキュメンタリーではあるが、決して肩肘張らず、ボサノバの音楽のようにまったりと流れる。
途中、心地よさに睡魔を感じたが、ストーリーが多少飛んでも、大丈夫。
この映画を観て、ボサノバの歴史を概観できるのも嬉しい。
それにしても、心地よいサウンドのなかで、作っている人々のパッションも彩りを添えている。
それは、ジョアン・ジルベルトが、マルクス社会主義を語る、という時代的な状況も
今となっては、一つのスパイス、ということなのだろうか。
テーマをいくつか小分けして、その締めくくりに小気味良い言葉が並ぶ。
売店で、CDも売っていたようだが、映画で結構お腹一杯になる。
但し、部分的に、音のひずみ(特に女性が唄っているところ)があったのが残念。
上映前にドルビーサウンドをこれでもか、と誇示しておきながら、この体たらくは
せっかくのまったり感が台無しになってしまった。
DVDで持っておくのも良いかと思う。