花鳥風月記

流れる水に文字を書く

日本国憲法百景 (6)

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手塚治虫の『ブラック・ジャック』の中で、
「六等星」という話がある。
相当の実力を兼ね備えていた医師が、
決して目立たず、ひっそりと勤務していた。
偶然出くわした事故での応急処置を見て、
ブラック・ジャックはその実力に感銘した。
話は勤務先の次期院長選挙に移り、
有名かつ有力と目された2人の医師が、
選挙の過熱によって買収など違法行為により職を追われ、
重篤な急患を前に、病院スタッフたちは、任すべきリーダーに窮した挙句、
ブラック・ジャックの勧めもあり、その目立たない医師に白羽の矢が立つ。
そこで周りの人間は、その人の輝きを知ることになるというストーリー。

実力を認識するのは、難しいものかもしれない。
友達を重用したり、贔屓するのは世の常かもしれない。
また、パフォーマンスや上に取り入って点数を稼ぐことも、よくあることだ。
けれども、日頃から「六等星」を見る眼、または見る眼を持つ人間を
知っていることが、より大切なのかもしれない。

第五条 皇室典範の定めるところにより、摂政を置くときは、摂政は、
天皇の名でその国事に関する行為を行ふ。この場合には、前条第一項の規定を準用する。