花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(56) 足折り注意報

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

今日も、銀座のロイス・カフェに行こうとしたら、
はす向いの「南蛮屋」という店が気になり、入る。
コーヒー豆の販売を中心とした喫茶具雑貨店だった。
このお店は、23区内では、この銀座のみ。
厚木の離れたところにに本店があり、神奈川県内に20箇所くらいある、とのこと。
各店舗の名刺が置いてあった。
エスプレッソを凝縮した「コクプレッソ」と炭火焼珈琲飴を購入。
サービスで、好きな銘柄の試飲ができるということで、迷わずトラジャを頼む。
トラジャ(トアルコ・トラジャ)を飲んだのは、大学生の時だったか。
神田駿河台の純喫茶(いまだに「純」の意味が分からない)に入ったとき、
店の女主人から、講釈を受けた。コクがあり、アイスコーヒーにも適していると。
その純喫茶も結構永くやっているらしく、昔は学生運動をしていた明治の学生の
角棒(いわゆるゲバ棒)を隠してあげた、という話が印象的だった。
久しぶりに飲むトラジャはコクが深い。恐らく淹れ方が良いのだと思うが、
チェーン店ではない、久々に美味しいコーヒーを飲んだ。

その後、ロイス・カフェへ。ようやく指定席を認知された。
お腹が空いていたので、サイゴン・コーヒーのほかに、米ナスのピッツァを食べる。
ピッツァはやや小ぶりで、タバスコが付いてなかった。
まあ、生地に胡椒が利いているから、これでいいのだろう、と思い、食べる。
ピッツァは、来たら何も語らずひたすらがっつくのが作法。
生地はクリスピーのような感じで香ばしい。但し、1500円(だったか)は高い。

その後、ブック・ファースト、HMV旭屋書店三省堂書店と歩く。
トム・ウェイツのCDと、川上未映子の本を探す。トム・ウェイツはまた次回。
商品券は、クレジット会社の方が役に立つことが分かった。

有楽町から東京へいつものガード下のコースを辿る。
何か急に店の数が減った気がする。
今日は、少し気分を変えて高層ビルの地下から東京駅にはいったが、
大手町に行くまで、いつもの倍はかかった。駅の表示板はほんとうに当てにならない。

さて、今日気になったのは、足を折っている人を何人か見かけたことだ。
この時期にもう、スキー?と思ったが、どうなんだろうか。
思えば、5年前、自分も同じ時期に足を折った。
原因は、11月末に父親が、バイクに乗っていて、飛び出した中学生を
避けて転倒し、肩と腕を複雑骨折し、その世話をしようとした矢先に
自分が階段から足を踏み外し「二次災害」となった。
結局1ヶ月くらい、会社を休んだが、当時は、代休の消化で、その日数を賄えた。
今思えば、どんだけ働いてるんだ、と思うが、当時は焦っていた。
松葉杖をつきながら、駅から徒歩5分の道のりに20分かけ、
おかげで、なぜか通り道の立ち食い蕎麦屋のオヤジと仲良くなったりした。
また、手すりは、アルミではなく、木の方が良いと感じた。
手すりに頼って歩くと、この時期、アルミの冷たさで身体の芯まで冷える。
作り手と使い手の意識のギャップを感じた。

まあ、くれぐれも骨折には気をつけてもらいたいものだ。
通勤電車も結構恐いし…。