伊藤千尋 『反米大陸』
伊藤千尋の最新刊。
この本は、中南米の近現代史を分かりやすく解説していると同時に、
「アメリカ外交黒書」的な側面をもつ。
今の中南米の貧困がいかにして生じたか。「自由の国 アメリカ」のまさに裏側が
余すとこなく書かれている。
中南米にアメリカ資本を肥大させるため、買収・汚職・クーデターなど、
ありとあらゆる悪事を重ねてきた。
その根源は、アメリカにある「米軍アメリカ学校」で、
独裁者を育て上げた事実にある。
いわゆる西欧偏重な歴史を学んだ私たちにとっては、
知っておくべきことは多い。
それは著者が危惧するように、中南米が味わった「従属化」へ
日本も歩み出そうとしているとしているからだ。
恐らく、景気良く権勢を誇っている時とは違い、
落日の帝国はもっとえげつないことを求めて来るのではないだろうか。
そういう意味では、世界にも日本にも警告を発している良書だといえる。
この本は、中南米の近現代史を分かりやすく解説していると同時に、
「アメリカ外交黒書」的な側面をもつ。
今の中南米の貧困がいかにして生じたか。「自由の国 アメリカ」のまさに裏側が
余すとこなく書かれている。
中南米にアメリカ資本を肥大させるため、買収・汚職・クーデターなど、
ありとあらゆる悪事を重ねてきた。
その根源は、アメリカにある「米軍アメリカ学校」で、
独裁者を育て上げた事実にある。
いわゆる西欧偏重な歴史を学んだ私たちにとっては、
知っておくべきことは多い。
それは著者が危惧するように、中南米が味わった「従属化」へ
日本も歩み出そうとしているとしているからだ。
恐らく、景気良く権勢を誇っている時とは違い、
落日の帝国はもっとえげつないことを求めて来るのではないだろうか。
そういう意味では、世界にも日本にも警告を発している良書だといえる。