花鳥風月記

流れる水に文字を書く

伊藤千尋「奇聞総解」@狛江

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

今日は久しぶりに伊藤千尋トークショー「奇聞総解」が開かれた。
これは、1994年の確か9月から始まった。
タイトルの由来は、「奇妙だと思うことも聞いてみれば総じて理解でき気分も爽快になる」

伊藤千尋を知ったのは、このトークショーの始まる2年くらい前に遡る。
当時自分は大学生だったが、『燃える中南米』(岩波新書)に関心を持った。
また、東欧革命の時期でもあり、『歴史は急ぐ』(朝日新聞社、おそらく絶版)は、
それこそ「字が立って見える」程の衝撃と興奮で読んだことを覚えている。

どんな人か、実際に会ってみようと思い、岩波セミナールームで開かれた
ニカラグアの兵士の講演会や、チリのアジェンデ政権クーデター20周年の集会に行き、
話を伺った。そのとき「この秋から、こんなものをやる」という話を聞いた。

1994年は、伊藤さんは川崎支局長で、自分も川崎に勤務地があった。
何かの縁もあるだろうと思い、今まで降りたこともない狛江に降り立った。
当時は、まだ踏み切りがあり、土臭い土地柄だった。(それが良かったが…)
始めは「スタジオBeフリー」という小劇場でやっていた。
場所はその後、エコルマホールなどを経て、現在の「泉の森会館」になった。

どうもデスクワークは、好きではなかったのか、「奇聞総解」で語るその姿が
生き生きとしていた。
回数も毎月という時もあり、いつの間にか、数人の常連もできた。

中南米・東欧をはじめ、世界の各地域をひたすら語る。
それは、「ニュースの吟遊詩人」というにふさわしい内容だった。
途中、ロス支局長などの中断はありながらも、今回で14年目、64回目を迎えている。

ここまで前置きが長かったのは、なぜかというと、今日聞いた話の内容が、
うまく自分の頭の中でまとめきれなかったからである。
今日のトークの出来については、珍しく本人も反省していたようだった。

今年は、ホームでの「語り」も忘れずに…。
今日は、キューバのコインを頂いた。ありがとうございました。