花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 「ミルクワンタン」の鳥藤@有楽町ガード下

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今日は、「勝ち負け」でいうと「負け」の日になった。
一抹の悔しさを抱えながらこのままで終われない、
そう思い、ふらふらとオヤジの最後の秘境
有楽町から東京駅に続くガード下を歩く。
今日は前々から気になっていたミルクワンタンの「鳥藤」に行く。

1949年創業らしく、鉄道とともに古くなった「昭和ノスタルジー」を感じる。
ほどよく傾いた調度品や、すすけた壁。結構好き。
お酒を呑まずともフラフラしていたので、「ミルクワンタン」(700円)を頼んだ。
なぜかお通しがついた。白菜の漬物と、鳥のスープ(薄味)。
「これをチビチビやりながら待ってて下さい」とのこと。

カウンターだったので、調理してるところも見える。
おもむろに紙パックの牛乳をドクドクと鍋に移し、暖め始めた。
ワンタンは別にゆで始めた。その間、器にお湯を入れて暖めている。
意外と仕事が細やかだ。
程なく、ワンタンと牛乳汁が合体し、
事前に煮付けておいたニンジンやタマネギをのせて出来上がり。
意外とあっさりして、美味しい。
おからの小鉢も頂く。これが絶品。

女将さんらしき人が、「半チャーハンはいかかですか」と言われたので、頂く。
小さな茶碗に入ったチャーハンと、「少し辛いの付けて混ぜると美味しいよ」と
言われて納豆を混ぜる。これが美味い。ここでもあっさり味のスープを頂く。

結構常連さんも多いようで、ずーっと座っていたら、いろいろ出してくれそうな、
それでいて安心して飲んでいられそうな雰囲気の店だった。
こういう店の常連になりたいなあ、と思った。

お勘定は、「一千万両でーす!」という昭和ギャグを久々に聞いた。
いやあ、いいなあ。
最後の最後で勝った(ミルクだけに白星)気がした。