花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(67) 代官山、久しぶりの散歩

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

イメージ 10

イメージ 11

イメージ 12

イメージ 13

イメージ 14

代官山を歩くことは、滅多になかった。
意識して来たのは、同潤会の代官山アパートを見に行った頃だから、
20年近く前だろうか。

今回は、ハインツ・テーザーの建築展を見に、ヒルサイドテラスに来た。
建築家自体は、知らなかったが、「ぴあ」に
「都市の歴史を踏まえて形作られる建築で知られ、『建築の詩人』と呼ばれている」
とあった。それならば、と興味を持って見に行った。

ヒルサイドテラスは、初めて行く。「大人の空間」がコンセプトらしい。
日曜なので、人出も多いが、どことなく落ち着いた雰囲気があった。おハイソな感じ。

展示は決して多くはなかったが、模型の緻密さや、デッサンが形になってゆく
そのシーンが垣間見れて、興味深かった。
また、自然の稜線を薄いベニヤ板で形作るのは、アートにも思えた。

その後、お茶でも飲もうと、向い側を歩くと、陶房TERRAというところがあり、
そこにカフェがあった。そこを覗き込むと、厨房から、にっこりと微笑む女性がいた。
そのキラースマイルに負け、入ってみた。

お店は、「dessert bar F」といい、昨年11月に開店。
※「F」は後に調べたら、その店主Fumieさんの「F」らしい。
カウンター6席程度のこじんまりとしたお店だが、ランチもお酒もやるようだ。
奥の書棚には、レシピ本が置いてあり、見覚えのある女性がパンを抱えて映っていた。
目の前にいるその人だった。
デザートを学びに米国の大学に留学し、そのときのものらしい。
カフェモカと、チョコレートムースケーキを食べる。

なぜか、チョコレート談義となり、何か芝田山親方になったような錯覚に陥った。
陶房に通う生徒が、ねずみのチョコレートを買っていた。
自分も気になり、一つ頂く。ホワイトチョコの中に、ナッツとチョコが練りこんであった。

いろいろ手作りで、ケーキも作るらしく、携帯から、以前作った「牛」のケーキを
見せてくれた。
いろいろと注文には応じてもらえる、とのこと。
可能性がいろいろとある、というより、好奇心旺盛な感じが良かった。

これからが楽しみなお店だった。