花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(68) 一生にわたる後悔

今日、初めて「月心居」の閉店を知る。
昔、「情熱大陸」を見て、一度は行きたい、と思い、
昨年から、行くチャンスを伺っていた。

電話したら、店主の棚橋氏と思しき人が、
「昨年末に閉店したんですよねえ」と言っていた。
2日前くらいにかけた電話が月心居の留守電だったので、
まさに、急な知らせだった。

閉店の記事を検索したら、AERAに載っていたらしい。
そのコメントとしては、
「ここを開いたときから料理屋をするつもりはなかった。
僕自身の目的は昔も今も、資本主義の世の中で、高い精神性と
足下の生活を何とか両立させること。店はその過程のひとつで
15年は区切りのいい数字だと思いました。
これが10年だと惜しまれないでしょ」

いかにも、というコメント。
グルメも自然食材も、美醜もごったになった現在だからこそ、
もうちょっと(自分が行くまで)やってほしかったなあ。

つくづくも残念。一生の後悔になった。

棚橋氏に関するテレビ番組も多い。
http://www.jump.co.jp/bs-i/chojin/archive/095.html

月心居のお店の雰囲気は以下。
http://www.rengou-sekkei.co.jp/sakuhin/gessin.htm

ああ、行きたかった。