花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(82) いのちを繋ぐもの

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AED自動体外式除細動器)を職場に設置している。
心臓麻痺などの不測の事態に備えて、とのこと。

当初、電気ショックで、止まった心臓を動かすのかと思ったら、
そうではなく、心臓の痙攣などによって、ポンプの役目を果たさない状況を
リセットさせる処置だそうだ。生存率は1分を争う。
民間人がこういった措置が出来るように法改正があったから設置されたが、
いざ、というときは落ち着いて出来るだろうか。

「いざ、」とは、ほんとうにいつ起こるか分からない。
とにかく日々の仕事の中で、すぐに取り出せるよう、
そこだけは、周辺の整理しておくことを心がけている。

先日、通勤で利用する西葛西駅をみて、愕然とする。
AEDの設置箇所の前でテーブルを並べて、
何かカード?の説明をしていた。
もし、こんなときに事が起こったら、どうするのだろう。

鉄道会社にとってみては、安全は、最優先課題なはず。
「人の命を守る」という感覚が欠如しているのか、と思うと、
電車に乗る気が重くなる。
黙ってるのも罪なのかもしれないので、
今度同じ事をやっていたら文句を言おう。

AEDの存在は確かにまだ慣れない。消火器と同様に思えばいいのだろう。
ただ、少し不安なのは、消火器と同様なメンテナンスがないこと。
いざ、というときに機能しなければ、意味がない。