花鳥風月記

流れる水に文字を書く

四大浮世絵師展

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大丸ミュージアム・東京にて。
ここは、ちょっと寄るには丁度良いロケーションだなあ。
前回の写真展もそうだったが、時間は短くても内容が盛り沢山の、
言い方を替えれば「いいとこどり」が良くもあり、節操がない。

今回は、写楽歌麿北斎・広重と日本を代表する浮世絵師を
一同に会して展示。ある意味珍しい。

主に中右コレクションからの出展らしいが、見ごたえは十二分にある。
今回、北斎富嶽三十六景の「赤富士」の青色バージョン「青富士」や、
勝川春朗の名前のときに描かれた「七福神」においての和歌が興味深い。

長き夜の とをのねぶりの みなめざめ 波乗りふねの 音のよきかな
(なかきよのとをのねふりのみなめさめなみのりふねのをとのよきかな)
回文(どちらから読んでも同じ)になっている。

また、今まで写楽歌麿・広重を間近で見たことがなかったので、
得るものは大きかった。

勿論、今回の展示で、各々が全部理解できることなどありえないが、
実物を見るのは、本当に意味がある。大きさや色使い、そして筆致の
特徴を見られるのが良い。今までは、「学習」目的で、不用意で苦痛な
ガイドの説明よりも、自分で感じたままで絵を見られるのが幸せだ。

今回は図録が販売されていた。2,000円。やや高いが、購入。