花鳥風月記

流れる水に文字を書く

ハンティング・パーティ

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新宿武蔵野館にて。
武蔵野館の2は初めて入ったが、狭い。
おまけに中央に通路があるのが、常識破りだった。
せっかくの観賞ポイントが…。

映画は、リチャード・ギア扮する、落ちぶれたテレビジャーナリストと、
ある程度成功した同僚、そして新米コネ入社の3人が
内戦と民族浄化の激しいユーゴスラビアで、
なかなか見つからない戦争首謀者のインタビューと「もう一つの目的」を
達成しようとする、シリアスであるようでいてコメディタッチな内容。

今もまだつかまらない、カラジッチとムラジッチのことを彷彿とさせる内容。
戦争と民族浄化の悲惨さを伝えながらも、実は捕まえることができるのに
裏で取引をしているのではないか、という暗に問題提起をしている。
事実と創作を織り交ぜ、アメリカならではの批判精神も織り込んでいる。
これは日本にはない表現方法。
しかしながら、「アメリカ映画」の枠を出ることはなく、
勧善懲悪のラストが待っている。どうなんかな、これ。
シリアスでない、というのが「魅力」といえば、それまでだが…。

もう一つ、「テーマ」や「事実」が強すぎるせいか、
作りが粗いのも若干気になった。

リチャード・ギアハリソン・フォードの見分けがつかなかったが、
とりあえず、目元に違いが見出せだのが収穫だった。