山崎ナオコーラ 『長い終わりが始まる』
大学でのサークル活動(マンドリン)を舞台にした小説。
著者本人の出身校でもある國學院大學の設定だろう。
サークル活動って、中学・高校の「部活」よりも本気度は高くない。
でも時に熱中する子もいる。
マンドリンを一心に弾きたい主人公が、大学での4年間が、
結局は「長い終わりの始まり」と感じ、それを受け入れていく情景が描かれる。
………………………………………………………………………………………………
それにしても、終わりを認識する感度を、人間はどのように身につけてきたのか。
(97ページ)
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恋も、就職も、何となくゴールとは思えず、自分の今の世界で、
ピリオドを打ちたい、という「青春してるなあ」感タップリな小説だった。
大学生のころ、学生会館で、一生懸命マンドリンを弾いている後輩を見たことがある。
なんで、大学に入ってまでマンドリン?と思ったけど、何となく分かった。
今や、大学生の最大の関心事となった「就活」なんかも、
ちょっと斜に構えてクサするところなんか、「負け犬」っぽくて心地よい。
そうだよな、就職の面接で、パーな大学生が「サークル」でどうのこうのって
ほんと会社人間にとっては、クダラネエんだろうなあ。
オトナは辛抱して、よく聞いてるなあ。でもちょっと前の自分達だったりして。
ナオコーラはそういたムズムズっとしたところを書くのが上手い。
著者本人の出身校でもある國學院大學の設定だろう。
サークル活動って、中学・高校の「部活」よりも本気度は高くない。
でも時に熱中する子もいる。
マンドリンを一心に弾きたい主人公が、大学での4年間が、
結局は「長い終わりの始まり」と感じ、それを受け入れていく情景が描かれる。
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それにしても、終わりを認識する感度を、人間はどのように身につけてきたのか。
(97ページ)
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恋も、就職も、何となくゴールとは思えず、自分の今の世界で、
ピリオドを打ちたい、という「青春してるなあ」感タップリな小説だった。
大学生のころ、学生会館で、一生懸命マンドリンを弾いている後輩を見たことがある。
なんで、大学に入ってまでマンドリン?と思ったけど、何となく分かった。
今や、大学生の最大の関心事となった「就活」なんかも、
ちょっと斜に構えてクサするところなんか、「負け犬」っぽくて心地よい。
そうだよな、就職の面接で、パーな大学生が「サークル」でどうのこうのって
ほんと会社人間にとっては、クダラネエんだろうなあ。
オトナは辛抱して、よく聞いてるなあ。でもちょっと前の自分達だったりして。
ナオコーラはそういたムズムズっとしたところを書くのが上手い。