花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 立ち食いそばやのソフトクリーム

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職場に向かう途中に、いきつけの立ち食いそば屋がある。
6年前に足を骨折して、松葉杖をつきながら、高田馬場から
3分少々の道のりを20分かかっていた。
その時に、ビバークを兼ねて立ち寄ったのが、
いきつけになるきっかけだった。

いつも「ちくわそば」なので、たまに何も言わずにそのまま出てきた。
冬場は大変お世話になった。
ここ最近というか数年は、出勤前読書が習慣となり足が遠のいた。
その間に、いつのまにかソフトクリームを売るようになっていた。
やはり夏場は儲からないのか、今年からは、冷やしうどん・そばも扱っている。
折からの物価高騰もあり、いつものちくわそばも、330円から30円値上がり。
いつも食べるものが上がると、物価高を実感する。

さて、ここ最近とにかく暑い。午後出勤の身にこたえる。
カキ氷でもアイスクリームでもなく、とにかくソフトクリームが食べたかった。
最近、あまり売ってないので、どこにあったかを記憶を辿ると、案外身近にあった。

久々に顔を出し、「今日はソフトクリームをください」といったら、
迷惑そうな顔をされた…。
「ソフトクリーム食べるの?220円だよ?」
だから食いたいといってるじゃないか、と思いながらも、じっと待つ。
どうやらあまり注文はされないようだった。
冷凍庫から、おもむろにソフトクリームの素を取り出し、
アイスクリーマー(というのか、写真のガラス戸の隣)にセットしていた。
1回ごと、使いきりのセットのようだったので、
「常連大盛り」の期待は初夏の水蒸気とともに消えた。

ボタンを押す。出ない。そりゃそうだ電源が入っていない。
慣れない手つきでソフトクリームを形作る。期待通りの不恰好さだった。
写メを撮ろうとしたら「ええ、撮るの?」うん、撮るよ。
「カタチは悪いけど、味は保証するよ」
うん、おっちゃんが作ったわけじゃないからね。

かくして、出勤前の道すがら、猛スピードで、頬ばった。
うん、確かに美味い。満足。でも次回頼めるだろうか…。
ちょっとイヤそうだったし…。