『南のポリティカ ―誇りと抵抗』 上野清士
少し時間がかかりながらも、上野清士の『南のポリティカ』を読む。
中南米について、初心者にも分かりやすく、脚注も付けながら書いている。
この脚注にも、筆者独自の工夫があり、読みやすく、面白い。
この本の元は、月刊「ラティーナ」という音楽雑誌のコラムらしいが、
本のタイトルのとおり、南の政治状況を克明に記録している。
その全てが、先進国―特に米国と日本に向けられている。
中南米は、米国にとっては「裏庭」日本にとっては地球の「裏側」
といわれるが、この本を読むと、「裏」ではなく、繁栄の元になった
「鏡」の役割を果たしている。
独裁・貧困・抵抗といったキーワードが、現代においても生き続け、
人間は決して世界史から逃れることが出来ないことを感じる。
新聞やテレビでは分からないラテンアメリカについて知るには良書だと思う。
敢えて付け加えるとしたら、これから読む方は、メモを取りながらの方が
良いかもしれません。読んだあと、勿体なかった、と少し後悔しました。
勿論、良い意味で。
中南米について、初心者にも分かりやすく、脚注も付けながら書いている。
この脚注にも、筆者独自の工夫があり、読みやすく、面白い。
この本の元は、月刊「ラティーナ」という音楽雑誌のコラムらしいが、
本のタイトルのとおり、南の政治状況を克明に記録している。
その全てが、先進国―特に米国と日本に向けられている。
中南米は、米国にとっては「裏庭」日本にとっては地球の「裏側」
といわれるが、この本を読むと、「裏」ではなく、繁栄の元になった
「鏡」の役割を果たしている。
独裁・貧困・抵抗といったキーワードが、現代においても生き続け、
人間は決して世界史から逃れることが出来ないことを感じる。
新聞やテレビでは分からないラテンアメリカについて知るには良書だと思う。
敢えて付け加えるとしたら、これから読む方は、メモを取りながらの方が
良いかもしれません。読んだあと、勿体なかった、と少し後悔しました。
勿論、良い意味で。