伊坂幸太郎 『死神の精度』
「千葉」という死神が、1週間後に死を迎える予定の人物を調査するという
奇妙な設定から繰り広げられる短編小説。
6篇の小説は、読み進めるごとにつながりを持ってゆく。
最後の「死神対老女」はこの本の大団円、といったところ。
まあ、時間の設定がどことなくSFチックに思えた。
死神って目の前にしたら、恐らくこうなんだろうなあ、と
現実離れしながら「あるある」と感じられるのが不思議な印象。
死に対する人の感じ方、というか備え方を
『グラスホッパー』の「鯨」の時のような阿鼻叫喚ではなく、
その運命を知らないような人々が語るのが対照的。
仕掛けられた「死」というのを、もっと大掛かり(というか神がかり)に
やってみようということで、一種のファンタジーにも思えた。
どことなく、以前観た映画「ベルリン・天使の詩」を思い出した。
奇妙な設定から繰り広げられる短編小説。
6篇の小説は、読み進めるごとにつながりを持ってゆく。
最後の「死神対老女」はこの本の大団円、といったところ。
まあ、時間の設定がどことなくSFチックに思えた。
死神って目の前にしたら、恐らくこうなんだろうなあ、と
現実離れしながら「あるある」と感じられるのが不思議な印象。
死に対する人の感じ方、というか備え方を
『グラスホッパー』の「鯨」の時のような阿鼻叫喚ではなく、
その運命を知らないような人々が語るのが対照的。
仕掛けられた「死」というのを、もっと大掛かり(というか神がかり)に
やってみようということで、一種のファンタジーにも思えた。
どことなく、以前観た映画「ベルリン・天使の詩」を思い出した。