花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(122) ドラえもんの背中は丸く、そして哀しい…。

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先日、仕事先で面白い、と思った商品があった。
ドラえもん腹巻き。四次元ポケット付き。
最近の腹巻きはカイロを入れるポケット付きが多く、
それがヒントになっているのだろう、
ドラえもんの顔バージョンと四次元ポケットバージョンがある。

やはりここは四次元ポケットバージョンと思い、新宿の東急ハンズへ行く。

ない。

東急ハンズの店員の半分は単なる「荷物持ち」のような役立たずと思うくらい。
「キャラクター商品はありません」
「そういったものは置いてません」の繰り返し。
なんて事はない、ここの6階にそのコーナーはあった。

しかし、ない。ガチャピン・ムックはあったが…。

次の日は、休みだったこともあり、銀座の東急ハンズへ行った。

ない。

まあ、オサレな銀座店とあっては、まあ無理だろうと思い、
大きな渋谷店ならあるだろうと思い、足を延ばす。

ない。

たしかにドラえもん腹巻きはあったが、顔バージョンだけだった。

闘争心に火がつく。意地でも手に入れてやる、と思って、店員に聞く。
どこに売ってますか?
取り置きしましょうか、と問いには、
近くなら直接行きます、と伝える。
豊洲店(ららぽーと内)ならあります、ということで、
在庫数まで聞きながら、渋谷を後にする。

この時点で夜8時。閉店は9時。
半蔵門線で永田町、そこから有楽町線に乗り豊洲へ。
着いたはいいが、場所が分からず、周囲は暗く、
それでも足を進めると、逆方向と判明。
ここで負けるものか、とタクシーを捕まえる。
無駄を承知、と思ったが、ものの200メートル足らずで着く。

豊洲ららぽーとを観て回るひまなく、ハンズへ直行。
商品を尋ねたら、「ああ、電話の方ですね」と言われる。
そうなると、闘争心よりも恥ずかしさが先行する…。

あった。
ミッション・コンプリート。

いくばくかの満足感を胸に家路に着く。
よろこぶ顔を想像しつつ、姪っ子にクリスマスプレゼント、というと、
「あたし、プリキュアファイブがいい!」と言われる。
それでも、物珍しさにつけてポーズを取ったりはしたが、
やがて飽きると「これいらな~い、ポイ!」とまで言われる…。

笑うほど、哀しい………。

翌日、職場同僚の結婚披露宴の帰りに
その「おしゃべりプリキュアファイブ」を探す。
(くそう、一番高いやつを指差しやがった…)
駅前の本屋2件探すが、

ない。

もう、闘争心の着火まで至らず、とぼとぼ歩いて帰る。
しかし、自宅そばのコンビニに、

あった!

考えてみれば、いずれも、遠くから探して、一番近くにあった。
なんか徒労感が湧いてくる。
姪っ子フツーによろこぶ。なんか「負け越した」感が強い…。

ちなみにドラえもんのポケットには、タケコプターがついていた。
ああ、「どこでもドア」は出ないんだねえ…と。