花鳥風月記

流れる水に文字を書く

筆致俳句 (19)

官房に 梅を衝立て 背を向けて


神戸市内の高校で新型インフルエンザの国内感染がわかり、
その数は増えている。

致死率がいったいどうなのか、ということはよく分からないまま、
過剰な反応が気になる。

昔の映画でいうなら「復活の日」最近なら「バイオハザード」といったところか。
過剰な反応は、過剰な防衛が働く。
恐らく、感染を診断された高校生は、その病気よりも、
社会の異常反応に病気になり、その人格・人権が侵害されるのではなかろうか。

「病は気から」この言葉は間違いなく、今の安全過剰社会を言い当てている。

※官房は「感冒」に、「梅を衝立て」は「バイオハザード」をもじった。