花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 トリコロール本店@銀座

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銀座でコーヒー、というのもある種の「勇気」がいる。
普段使うようなチェーン店でないところは
敷居の高さも感じるが、実は入ってみると以外に普通だったりする。

そんな中で、このお店は1936年創業という歴史を持つ。
禁煙席に案内されたら、入口すぐのテーブルだった。
銀座の他の店でもそうだったが、要は分煙するにしても
スペースの都合でどうしても入口部分で隔離されてしまう。
未だ、銀座では喫煙席が「紳士・淑女」の集う場であるのかもしれない。

店員は、店の歴史とは対照的なフレッシュな印象。
食器のほか、紙ナプキンを放るように置かれて、
果たして銀座のあらゆる紳士(良いも怖いも)に
これで大丈夫なの?と心配した。

アンティックブレンドがメインらしいが、
久々にトアルコ・トラジャを飲む。840円。うん、勇気!
エクレアを注文。まあ「雷」です。

ネルドリップで淹れたコーヒーは深みがある。
トアルコ・トラジャはその中でも冷めてもコクのある旨みが良い。
ケトルからカップに注がれたコーヒーの、その余りもくれ、
と思ったが、やはり銀座では許されないのか…。

エクレアは、温かかった。
普段、冷蔵の品を食べている人間としては意外だった。
カスタードが程よく溶け、美味い。
チョコレート・コーティングの上には、ナッツをトッピングするが、
このナッツもひと工夫あるのか、香ばしくカリッとして甘い。

来客が多く、その割には手狭な感じだったが、
お店の雰囲気をもう少し味わうには
紫煙の試練」が必要かもしれない。