花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 長崎2日目その1

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

イメージ 10

2日目のメインは、軍艦島だが、出航は13時40分と時間があったので、
午前中は市内観光をすることにした。
路面電車の1日乗車券を購入。500円。
路面電車は1回につき100円と大変良心的だが、
10月から120円に値上げするらしい。
缶ジュースが100円から110円になった時のような気分になる。

端から端まで、ながくとも40分足らずなので、
市内を見て回るのには丁度良い。
先ずは平和公園から行く。
広場へと向かう階段の植え込みには、
秋に向け、ミツバチがひたすら受粉の準備をしていた。
階段を上りきったら、水しぶきを感じる。
原爆投下後、水を求めてながら命を落とした子どもを弔うように
噴水が水しぶきを上げていた。

久々に見る平和祈念像は大きく感じられた。
まだ朝の空気の張りもあったが、空は雲ひとつない快晴だった。
青い空に、青白い像が浮き立って見えた。

そこから浦上天主堂へ行く。陽射しはジリジリと熱い。
再建されたとあって、キレイで威容誇る感じもした。
ヨハネ・パウロ2世の胸像があった。
本堂には入れないが、入口付近から見ることはできる。
ステンドグラスの加減か、室内が青く光っていた。
売店に入り、そこには当時の破壊された像や備品が置いてあった。
シスターの屈託のない笑顔もあった。

長崎原爆資料館へ行く。
13年前の記憶では、当時のリニューアルで、広島と比べ視覚的な工夫があったが、
なにかリアリティを避けている?ような印象を持っていた。
(当時は、南京大虐殺の展示について物議をかもしだしていた)
改めて見ると、当時の印象は残るものの、今の世代の子どもに
どう理解すべきか、ということに重きを置いたのかなあ、とも思える。
時に、長崎と広島の風土の違いを語る人はいる。
ただし、記憶を記録として、記録を記憶として、という想いに
違いはないように思える。
原爆投下の11時2分に合わせて、音楽が流れる。
英語の説明も流れたが、「enjoy」という言葉にひっかかりを感じた。

国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を見てから、出島へ向う。