花鳥風月記

流れる水に文字を書く

イタリア美術とナポレオン展@東京大丸ミュージアム

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フランス領コルシカ島のフェッシュ美術館の所蔵作品を、公開。
コルシカ島といえば、ナポレオンゆかりの地とあり、
その絵画や大理石像などもあった。

美術館の成り立ちは、ナポレオンの母方の叔父である
ジョゼフ・フェッシュ枢機卿(1763‐1839)の個人コレクションを基礎として設立。
その数は当時で16,000点とのことだったが、その歴史の中で散逸。
それでも、イタリア美術の所蔵数は、フランスのルーブル美術館に次ぐ、とのこと。

今回の見所は、
ボッテチェッリ「聖母子と天使」
フランソワ・ジェラール「戴冠式のナポレオン1世」だが、
目をひかれたのは、ルカ・ジョルダーノの「聖セバスティアヌスの殉教」という絵だった。
最初は、写真に思えた。
西洋画は、白の使い方で光沢を見事に描き上げるが、
この絵は、黒や影に至るところまで実に写実的に描ききっている。

フランソワ・ジェラール「戴冠式のナポレオン1世」も
2メートル級の絵でたしかに圧巻だったが、
実物は決してそこまでかっこいいとは思われないため、
少々冷ややかに観た。

大丸ミュージアムの良さとして、あまり多くは展示しないことも良かった。
カタログが2,400円という結構な値段だった。
サンプル用がことごとく破損していたので、造りが良くないと思い、
今回は買わず。気に入った絵の「絵葉書」を購入する。