花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(163) 東京砂漠で乾きを潤す。

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いつごろからか、水を飲まなくなった。
正確に言えば「水道水」ということか。

古い世代には「鉄管ビール」という名前、
さらに、砂糖水(すい)も小さい頃、普通に飲んでいたと思う。
学校・図書館・駅にある冷水機も、あり難かったし、そこで何度も乾きを潤した。
少なくとも、高校生まで。

1980年代の末頃から、「ミネラル・ウォーター」が出始めた。
飲み物は「買う」時代で、いつの間にかそれが
「かっこいい⇒当たり前」というようになってしまった。
これは多分に飲料会社の陰謀に思える。
きっとタバコがそうであるように、
水も含めたジュースを恒常的に買い飲みするのが常習化されてしまった。

今日、たまたまのどが渇いた時、小銭がなかった。
冷水機の水を探したら、ホームの向かい側。
高校生の時だったら、行ってたかもしれないが、
今回は諦めた。若干恥ずかしかったのかもしれない。
でも、この恥ずかしさって何だ?

季節の贈り物(秋刀魚)を送って頂いたお礼に
日本橋三越で買い物。
そこで小銭ができたので、せっかくなので、デパ地下で飲み物を探す。

そこにヴェジタリアという店の生ジュースを飲む。
長野県産巨峰のジュース。450円。
普通の生ジュースなら、繊維カスや苦味があるが、
このジュースは全くなく、若干のとろみがあった。
値段が高いだけに美味い。
「氷抜き」で頼んだら、氷の分だけ減らして出される。
互いにセコイ。

その後、東京駅まで歩く道すがら、
日本橋高島屋の隣にilly(イリー)のカフェを見つける。
エスプレッサメンテ・イリー」と言うらしく(長くて覚えにくい)
店内は広く、シャレた感じのつくりだった。

先日、コンビニで買った缶入りのエスプレッソは195円した割には
普通だった。(後日、半額で売られていた、あれは失敗だな…)
今回は、お店のエスプレッソを注文。
大盛り?(ドッピオ)を頼む400円。
出てきたのは、それでも小さかった。「池乃めだか」か!と思った。
しかしながら、これぞエスプレッソ、といった味だった。
とにかく「濃いい」。

しばし、休憩し、東京駅まで歩く。
やはり、飲み物で贅沢したなあ、と反省し、
コンビニで、炭酸水88円を買う。