花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 ベルクでコーヒーを@新宿

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

新宿で映画を観た後、駅直近の店「ベルク」に行く。
先日読んだ井野朋也氏の本で気になってマイシティ(今ではルミネ)の
地下街も見てみたが、見事にオシャレタウンになって、飲食店は
ハーブティーのスイーツショップ以外は無くなっていた。

どの店も、自分とは縁のない、そして「若者ウケ」を狙った
アブクのような店が並んでいた。
この店の殆どが2年と持たずに去っていってしまうのだろう。
昔は確かに「サンダルを履いて行けるデパート」と揶揄されたかもしれないが、
それはそれで個人的には好きだったんだが…。
美味しい牛乳やシュークリームが身近に食べられたし…。
食べ物を買う時の独特の「活気」もあったし…。
今じゃ、殆どの客がスルー、というか人通りがなくなった。

そう思いながらも「ベルク」に向かう。
後ろで「あら、ここ安くていいわね」というおばちゃんの声がしたが、
混んでて座れないと思ったのか、通り過ぎていった。
外から見えにくいのかもしれないが、それがある種、客層を守る手段にもなっている。

このお店でまだコーヒーを飲んだことがなかったので、初の注文。
ホットドックブランチをコーヒー大盛りで。
ホットドックはプレーンで何もつけずに食べる。とても美味い。
ソーセージの豊饒な歯応えと肉汁を感じながら、がっつく。

コーヒーは、パプアニューギニア豆を使用、
天日乾燥直火式焙煎、とのことで、とても濃厚。これまた美味い。
まあ、大盛りでも、量は多くはないが、コクがある分だけ飲み応えがある。
それでいて、価格はおそらく専門店の半分~6割くらいと思うと、驚異的でもある。

こうなると、もう一品。フライッシュ・ブルストを食べる。
大きなソーセージを歯応え良く、かぶりつく。ああ、ジャーマン。
新宿の喧騒がすぐそこにあるのに、しばし異次元な空間で読書。