おとうと
1日のサービスデーで、舞浜のイクスピアリにて。
「おとうと」という題で思い出すのは、
郷ひろみと浅茅陽子の映画の記憶がかすかにある。
何か映画の二本立ての一本だったと思う。
調べてみると、1974年の映画で、
その映画は市川崑監督が1960年に作ったもののリメイクとのこと。
この映画も、山田洋次監督が市川崑監督に捧げる、とエンドテロップにあった。
確かに病床のおとうとにリボンを繋いだシーンは覚えている。
映画は、フーテンの弟を、母親代わりに見つめてきた姉と、
その家族を取り巻く日常を描写している。
特別な非日常があるわけではないが、結婚・離婚、そして人の死を
粛々を描いている。その中で語られる“人の情”が涙を誘う。
印象的なのは、その「生」が現代にリンクしていることである。
けっして「物語」で終わらせるだけでなく、
大阪に設定のある「みどりの家」という民間ホスピスも
山田洋次監督からの何らかのメッセージであると感じた。
吉永小百合の主演映画をまともに映画館で観るのは初めてかもしれない。
「サユリスト」世代からは程遠いので、率直な印象しかないので、
その方々からの反撃を敢えて恐れず言うなら、
「不動の四番」は動かない、ということだろうか。
テレビなどの再放送で観た、“あの頃”から変わっていない、
というより「変えさせてくれない」のではないだろうか。
だから、進化というものがなく、台詞回しに相応の年代に対する違和感があった。
そのせいか、周りを固める俳優の実力が試される。
蒼井優、加瀬亮らが入っているのはそんな事情もあるのかなあ、と思う。
笑福亭鶴瓶の熱演も、どことなくしっかりしたお姉さんよりも頑張りすぎ、
といった印象を持った。
ともあれ、「予定調和」を好む潜在意識をもつ観客には、良い映画だったと思う。
「おとうと」という題で思い出すのは、
郷ひろみと浅茅陽子の映画の記憶がかすかにある。
何か映画の二本立ての一本だったと思う。
調べてみると、1974年の映画で、
その映画は市川崑監督が1960年に作ったもののリメイクとのこと。
この映画も、山田洋次監督が市川崑監督に捧げる、とエンドテロップにあった。
確かに病床のおとうとにリボンを繋いだシーンは覚えている。
映画は、フーテンの弟を、母親代わりに見つめてきた姉と、
その家族を取り巻く日常を描写している。
特別な非日常があるわけではないが、結婚・離婚、そして人の死を
粛々を描いている。その中で語られる“人の情”が涙を誘う。
印象的なのは、その「生」が現代にリンクしていることである。
けっして「物語」で終わらせるだけでなく、
大阪に設定のある「みどりの家」という民間ホスピスも
山田洋次監督からの何らかのメッセージであると感じた。
吉永小百合の主演映画をまともに映画館で観るのは初めてかもしれない。
「サユリスト」世代からは程遠いので、率直な印象しかないので、
その方々からの反撃を敢えて恐れず言うなら、
「不動の四番」は動かない、ということだろうか。
テレビなどの再放送で観た、“あの頃”から変わっていない、
というより「変えさせてくれない」のではないだろうか。
だから、進化というものがなく、台詞回しに相応の年代に対する違和感があった。
そのせいか、周りを固める俳優の実力が試される。
蒼井優、加瀬亮らが入っているのはそんな事情もあるのかなあ、と思う。
笑福亭鶴瓶の熱演も、どことなくしっかりしたお姉さんよりも頑張りすぎ、
といった印象を持った。
ともあれ、「予定調和」を好む潜在意識をもつ観客には、良い映画だったと思う。