花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 烏骨鶏かすてら

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自分の部屋には、エアコンがなく、電気ストーブで暖をとる。
したがって自室にいない時はこの時期けっこう冷えている。
居間でエアコンを使うとそのストーブも遠慮している時もある。
そのせいか、よくパンなどの保管場所にしておかれることが多い。

このカステラもそうだった。
姉が持って来た時は「こんな美味しいものを」と喜びながら
賞味期限ぎりぎりまで忘れ去られていた。
せっかくなので、先に食べてみた。

長崎・匠寛堂の味を知って以来、カステラに対する見方が厳しくなったが、
それにしても美味しい。烏骨鶏の卵の質がいいのかもしれない。
密度が濃いから、逆に上層と下層と呼べそうな味の違いがある。
特に下層の生地は、よりしっとりとして甘みが強い。
箱から出たこじんまりとした形は、和菓子の慎ましやかな印象と重なった。

ごちそうさまでした。