2010-03-13 愚短想(193) 春を告げる、いくつか。 愚短想 #春 先日のみぞれの後、一気に春めいてきた。 駅へと向かう親水公園の石畳の階段には、 道を彩る緑がうっすらと貼り始めた。 秋の最も遅くまで咲いていた黄色い花は、 春は真っ先に咲き始めている。 木の枝も、放射線状にその痩せ細った姿を晒していたものが、 水分を得たかのように膨らみ始めている。 ハナミズキに至っては、枝の先端が丸みを帯び、 まるでマッチ棒のようになっている。 ここまでくると、周りを見渡すのが楽しくなる。 緑が増え、もう少ししたら、花が咲き始める。 そして、桜だ。 毎年、桜の回廊をなす木々も、 先ずは緑の葉の凱旋門を作っていた。 正月のみならす、もういくつ寝ると、だ。