花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(193) 春を告げる、いくつか。

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先日のみぞれの後、一気に春めいてきた。
駅へと向かう親水公園の石畳の階段には、
道を彩る緑がうっすらと貼り始めた。

秋の最も遅くまで咲いていた黄色い花は、
春は真っ先に咲き始めている。
木の枝も、放射線状にその痩せ細った姿を晒していたものが、
水分を得たかのように膨らみ始めている。
ハナミズキに至っては、枝の先端が丸みを帯び、
まるでマッチ棒のようになっている。

ここまでくると、周りを見渡すのが楽しくなる。
緑が増え、もう少ししたら、花が咲き始める。
そして、桜だ。

毎年、桜の回廊をなす木々も、
先ずは緑の葉の凱旋門を作っていた。
正月のみならす、もういくつ寝ると、だ。