花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 3割引の「ちい散歩」@熊谷

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

イメージ 10

イメージ 11

イメージ 12

イメージ 13

イメージ 14

大学時代の集まりで熊谷に行く。
目的は、熊谷で美味しいホルモン焼きがある、とのことで、
天気が良ければバーベキュー、でなければお店で、ということになった。

昼食に、ということで、割りと早く家を出る。
熊谷は初訪問だが、東京から1,110円かかる。
あとで分かったが、新宿からでも金額は変わらなかった。
5月末、というのに、寒い。新宿は10時過ぎても15度だった。

新宿から、湘南新宿ラインに乗り、おちあった友人と話をしつつ現地へ。
東京にはない、お勧めのホルモン焼き屋に行くこととなった。
「水よし本店」は有名らしく、11時半の開店前にも人が待っていた。
開店時間に合わせて入ったが、程なく満席になる。

基本、客は皆、オヤジ。一人ホルモンも結構いて、
じゅうじゅうしつつ、NHKのど自慢を見るのが習慣となっているような感じの
人と佇(たたず)まいだった。

期待通りに、ホルモン焼きは美味かった。
七輪の上に、折れたり欠けたりしつつも、
ぎりぎり役目を担っている網、赤々とした木炭。
店全体を覆った煙。店の中は白い靄がかかったような感じになる。

辛みそや塩をつけつつ、箸がすすむ。
柔らかいもの、歯応えのあるもの。鮮度の良さと、身の厚さが嬉しい。
お新香も、豚汁(具は豚肉とネギだけ、シンプル200円!)も、
余計なものがないので、そのものの旨みが出て良かった。

その後、コロッケを食べつつ、ふらい焼きが有名との「いわ瀬」へ。
焼きそばと肉・野菜のふらい焼きを食べる。
ふらい焼きは、お好み焼きに近いもので、山芋のせいか、ふんわりとしている。
焼きそばも、焼いているよりも、むしろ茹だった麺を絡めているような感じで美味かった。

食べつつも、アルコールが切れることなく、いい具合になったところで、
トンボ帰りの準備。駅前まで散歩する。
途中、「塩あんびん餅」という大福を買う。
あんに甘さが全くない。食べた面子には不評だったが、
後で調べてみると、あんびんとは「塩餅」と書くらしく、砂糖の代わりに塩を代用し、
食べるときに砂糖・醤油・蜂蜜などをつけたり、加熱するものらしい。
ああ、分かるようにしてくれたらいいのに…。

駅前の珈水亭という店で、水出しコーヒーを飲む。
駅ビルのそのフロアは、さくら水産サイゼリヤが同居する。
入った途端に、マドンナの「Open Your Heart」が聴こえ、
20年位前にタイム・スリップしたかのような錯覚になる。
そういえば、あの時、11月の寒いキャンプの帰りに食べた蕎麦屋も、
こんな感じの一角だったなあ、と。

まったりとしたあと、塩大福(これは美味かった)を買って、帰途に着く。
「戻る旅に陽が沈んで行く」(吉田拓郎)ということはなく、
7時くらいまで、空は明るかった。
やっぱり季節は変わるのだなあ、と。