花鳥風月記

流れる水に文字を書く

座頭市 THE LAST

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TOHOシネマズ有楽座にて。
レトロチックなエントランスが良い。
まあ、1,000円だから観た、ということであるが…。

勝新太郎ビートたけしが演じた(綾瀬はるかの「ICHI」の時は杉本哲太)座頭市
香取慎吾が演じている。

演技云々をどうこういうのもアレだが、
香取慎吾はカラダがデカすぎる。
勝新のイメージを覆すことも意図されてはいただろうが、
ストーリー自体は、昔からのやや安っぽい内容なので、
あとは配役の個性が勝負のはずだった。

ビートたけしのそれはテレビでちょっとしか観ていないが、
作り手の側面もあり、根本から覆したので、相応の評価があったのだろうと思う。
しかし、今回の座頭市は、香取慎吾がやる理由が見つけにくい。
忍者ハットリ君や、孫悟空、とキャラクターモノを演じている流れからいえば、
やや重たかったのではなかったか。観ていてちょっと可哀想に思えた。

こちらにも仲代達矢が出ていたが、周りのクオリティに比べると、
完全に浮いてしまっていた。

座頭市に関していえば、もっと小さくて、背中が曲がっていて、情けなくて、強い、
そんな配役が欲しかった。はて、誰がいただろう…。