花鳥風月記

流れる水に文字を書く

筆致俳句 (24)

梅雨よりも 早くあけてよ せんきょせん


内容は二つ。
梅雨よりも 早く明けてよ 選挙戦
梅雨よりも 早く[開票箱を]開けてよ 占拠せん

国会が閉幕し、参院選が7月11日に行われる。
今日の帰宅路には早くも、ポスターの掲示板が作られていた。
去年はといえば、都議選のあと掲示板がしばらく放置され、
待った挙句に8月末の衆院選、そして政権交代となった。
この時は、2005年の郵政選挙で大量に得た衆議院議席数を
ぎりぎりまで持っていたいわば自民党の最後の「居座り」でもあった。

だからかもしれないが、鳩山から菅に代わって、支持率がV字回復した
このチャンスに畳み掛けるような展開になっている。
「拙速」云々言われるが、ある意味で去年の「意趣返し」と受け取れなくもない。

勝つために、郵政改革法案を先送りにしたことや、普天間も曖昧なまま、
まあ、イメージで勝とうとしているのか。
今回は、民主党も「マニュフェスト」を大々的に言わない。
まあ、政権与党だから、口は重くなるか…。

それにしても、多くの人が危惧するように、民主党の「一人勝ち」もあるかもしれない。
「新党」という今では古くなった手法、古くなった人たちも、
わずかな数を残して「徒花」と散る可能性もある。
有権者の関心も高いようで、雪崩を打つような勝利も今はまだ、ありえる。
それは、良くも悪くも、選挙民の耳目が、完全に与党に向いていることにもある。
自民党の谷垣氏が、郵政選挙の時の民主党代表の岡田氏とダブる。
地味な人ほど、ワリを食うのが選挙とも言える。
そうなると「敵失」を期待するしかないのだが、
去年のような「みぞゆう(今となっては懐かしい)」な暴言や失敗を起こすことは、
たたき上げの現職総理からは期待できない、というかヒトなら学ぶだろう。

しかし、それこそ「勝てば官(菅)軍」という展開も恐い。
消費税増税やら、インフレターゲット論?といった不穏当な動きもあるらしい。
今こそ、志のある、市民運動的な政治家やアマチュアリズムな政治家が
どんどん出てくると面白いのだが…。