花鳥風月記

流れる水に文字を書く

固形メディア論 001

「固形メディアとは何か」その1


論を立てるにあたって、まず定義を確認したい。

固形メディアとは、どんなものか。
イメージとしては、本・雑誌・新聞、
あるいはCD・DVDといったものを想起する。

比較的流動性の低い(あるいはない)データが
「梱包」されているもの。
そしてそれ自体が「発信」の元になるもの。
例えばPCや携帯端末機器のデータは流動性が高いので、
固形メディアとは言い難い。
また楽器は自ら音楽を発信しないので、該当しない。

では、さかのぼれば、どんなものがあるか。
テキスト(文書)であれば、パピルス・粘土文書の類、であろうか。
メッセージ性があるなら、壁画なども相当するかもしれない。
壁画の場合は「持ち運び」はできないが…。

音楽はどうか。
情報が梱包されているならば、音楽の場合はオルゴールだろうか。
内蔵される鉄琴が触れる順序をかたち作られている。
その後、レコード、テープといった類だろうか。

まあ、例外はいくつもあるだろうが、
大抵はこういったところからの定義からにしたい。

次回以降は、固形メディアの個人的な経験を
「歴史」として振り返ってみたい。