花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想(221) 傍点の工夫

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街でいろんな言葉を目にすると、
ついネタが降りてきます(AMEMIYA風…笑)

たとえばこの「違うのは麺です」ということば。
漢字になぜか傍点が3つもついている。
読み仮名にしても2つで充分なはずなのに、
なぜ3つもあるのだろうか。

恐らく、1つだと殺風景なのだろう。
2つだと間が抜けるのだろう。
人間は、古(いにしえ)から「3」という数字に寛容で、
税金は、たいていは3%からスタートする。
そんな人間の許容性の間隙を突くのは、
狡猾かつ大胆なものであるなあ、と思う。

しかし、この箱の表面を見ると、
写真やイラスト、そして文字が満載。
もはやデザインというより、説教がましい。(笑)
売り手の方から「あれもこれも入れてくれ」という
無茶振りに、きっとデザイナーは苦心しているのだろう。
あるいは、ある種のあきらめを持って、
字のフォントや大きさや色もあれこれ変えて、
なんとかこの限られたスペースに詰め込んでいるのだろう。

しかも裏面を見ると、縦バージョンで全く同じものが盛り込まれている。
どんな陳列にも対応できる機能的なデザインになっている。
よーく見ると、矢印だけの違いではなく、
写真の麺を持ち上げる場所と高さも変えられている。

見れば見るほど、深いなあ…(笑)