花鳥風月記

流れる水に文字を書く

春の風

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地震の関係で、期せずして休日となった。
昨日来の風邪もひどかったので、昼過ぎまで休んでいた。

15時を過ぎてから、通勤経路がどうなっているかも兼ねて
駅前まで散歩することにした。
夕方でありながら、陽は高く、春らしい感じもした。
皮肉なことに、都心でも企業活動が制限されているせいか、
正月のように、空気が澄んでいる。
折からの強い風が、身体をなぶり、皮のコートを着ても寒い。

親水公園は、節電の影響からか、新水路の流れは止められていた。
人通りが少ないせいか、水たまりとなった用水路で、
ジュウシマツが一斉に水浴びをしていた。

16時を過ぎても、暗くならない。
空は、幾分、夜の青々しさはあるものの、きれいなブルー。
20分程度冷たい風のなかを歩くと、身体が冷え切った。
久々に駅前の「やしま」で、ちくわ天そばを食べる。330円。
関東独特の、濃く・甘いつゆが、今はうれしい。芯まで温まる。

ここ数日の関心事と言えば、福島の原発から出される放射能
雨が気になったり…。
この風もどんなものかと思うが、早く拡散されるのは良いのか悪いのか。
希釈と拡散は同義であって、本来は放射能が漏れないことが大事なのだが、
かの地を思うと、少しでも薄まってもらうというのが、
われわれが分かち合える、ひとつの苦労にもなるのかな、と感じる。

春にしては冷たく強い風のなかで、ふと考えた。