花鳥風月記

流れる水に文字を書く

愚短想 番外編 愛と貧乏と脱出と@高田馬場 味一

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テレビ東京系列で、先日「愛の貧乏脱出作戦」の特番をやっていた。
見ようかと思いつつ、見そびれ、最後の方だけ見たら、
なんとこのお店が出ているではないか…。

ちょくちょく行ってはいたが、そんな番組に出るほどの状況なのか、
とも思った。小田原味噌ラーメンは結構好きだし、安くて嬉しい。

しかし、味噌をめぐる状況は、純連や麺処くるり山桜桃(やや苦戦?)と
いった店が近隣にひしめいている。
まあ、個性が立てば良い、というわけではないが、高田馬場の立地からすると、
「勝ち残り」しいては「生き残り」をかけた作戦なのかもしれない。
テレビは最後の方しか見てないが、合格まで大変な道のりだったようで、
阪神の金本がやるような護摩行なんかもやっていたようだ。

オレンジに近い赤い看板と、暖簾のわきに、立て看板。
「愛の貧乏…」の部分は控えめに出していた。
そば降る小雨、休日の午後、やや落ち着いた雰囲気だったが、
確かに掛け声が威勢良くなった。
リニューアルをした3月中は、辛みそラーメンを中心に出す、とのこと。
店内には、東池袋大勝軒の大将と、みのもんたの色紙が飾ってあった。

折角なので、メガ唐揚げDXラーメンを注文。980円。
いつもの500円のラーメンから比べると倍近い。
麺は普通盛りにし、辛さは普通よりもマイルドなピリ辛にする。

メガ唐揚げは、その場にある小さめのフライヤーで揚げている、
というか再加熱をしているようだ。
近所の釧路食堂のザンギなのかな、とも思ったが、よくわからない。
味も良くついていて、美味しい。確かにボリュームがある。

麺は、今までの細めの縮れとは違い、中太、もしくは太めのストレート麺。
食べごたえはあるが、こういった麺は汁がはねる。
そういったときには、必ずと言っていいほど、新調したネクタイにシミがつくorz。
ま、今回はアウトレットで買った105円のものなので、心置きなく捨てた(笑)。
スープはピリ辛といえども、後々からぶわっと発汗を促される。ほぼ完飲。

確かに美味くなった。しかし、いかにも最近のラーメン、
という感じもしないではなかった。
ラーメン好きの学生や若い人にはウケるとは思うものの、
古いラーメンを知る人には、やや重たいかなあ、とも感じた。

もっとも店主の方も、来月以降は、昔やっていた小田原味噌も、
何らかの形で、出してみたい、と話していたので、
そちらも期待したい。昔の味が悪いわけではなく、
時々無性に食べたくなる味噌ラーメンだったから…。

それと、貧乏脱出のカギは、きっと客単価なのだな、と思った。
大体、他店が、750円~1,000円くらいのところを、
この店は今まで500~600円(大盛りにしても!)で、
おまけに「学割」までやっている。
良心的な店で好きなところだが、やはり「愛と貧乏と脱出」のためには、
300円の上積みが必要なのだなあ、と感じた。
それでも、食べに行きますよ!